

私達が2020年秋に開催した第1回・里山自給マーケットにも講演会に来てくださった伊沢正名さんの最新刊。
我が家のコンポストトイレもそうですが、伊沢さんの提言は日本中のエシカル・エコロジカルなライフスタイルを探究している人々の考え方に絶大な影響を与えています。世界に通用する戦後日本の最高の哲学者・思想家の一人であると個人的には思っています。
「うんこは命の還し方」
真の平和主義、エコロジーがここにあります。
◆内容紹介
弱肉強食の食物連鎖のうらには、「下りの食物連鎖」ともいうべき「腐食連鎖」が存在し、途切れることのない自然の循環を支えています。その中で大きな役割を担っているのが、ウンコ。だれかのウンコは、かならずだれかの命に役立っているのです。そんなウンコがつくりだす生態系(エコロジー)を「ウンコロジー」と名づけ、その自然の中での役割と大切さに目を向けます。
著者の伊沢正名さんは、なんとノグソ歴46年! 後半では、実際のノグソを掘り返して調査した記録を見ながら、野に放たれたウンコにどんな生きものたちが集まり、そしてどのように自然に還っていくかをわかりやすく紹介。また、日本におけるウンコ処理の歴史についてもおさらいしながら、ウンコを通してわたしたちの未来について考えます。
くさい、きたない、けがらわしい。嫌われもののウンコが支える自然を見つめ、研究と実践を続ける著者による、あたらしい自然論!
◆著者について
伊沢正名
1950年、茨城県生まれ。1970年より自然保護運動をはじめ、1975年から独学でキノコ写真家の道を歩む。以後、キノコ、コケ、変形菌、カビなどを精力的に撮り続けてきた。同時に1974年よりノグソをはじめ、1990年には伊沢流インド式ノグソ法を確立。これまでにしたノグソは1万4500回を超える。おもな著書・共著書に『日本のきのこ』、『日本の野生植物 コケ』、『くう・ねる・のぐそ』『葉っぱのぐそをはじめよう』、『うんこはごちそう』など多数。