





再入荷しましたが、今年は全体的に不作とのことで、コカマウとは異なる生産者組合の生豆の取り扱いになります。
今回はFES連合の15スクリーンです。かなり小粒なので、焙煎が難しいかもしれません。手網焙煎では問題なくできました。味と香りはとてもいい感じです。
※合計2kgまでポスト便(500円)で発送可能です。
内容量 100g
生産国 東ティモール・マウベシ県・コカマウ
栽培方法 有機JAS認証
精製 ウォッシュド
標高 1,300m - 1,800m
輸入元 NPO法人パルシック
https://www.parcic.org/
-----------------------------------------------------------------------------
★ パルシックのフェアトレードコーヒー ★
特定非営利活動法人パルシックは、地球の各地で暮らす人と人が、国家の壁を越えて助けあい、支えあい、人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。国際協力とフェアトレードを主な活動内容としています――ただし、国と国の協力である国際協力ではなく、市民と市民との協力と言う意味で民際協力と呼んでいます。とくに外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、近年増えている自然災害によって、自立的な発展を阻まれた人びとが暮らしを取り戻すことに協力する活動を重視します。
パルシックは2002年から東ティモールのコーヒー生産者の支援を開始しました。集落ごとに機材を提供し、コーヒー加工の技術指導をしてきました。生産者協同組合(コカマウ)を作り、このコーヒー収穫・加工作業を協同組合の事業として行っています。コカマウは国際市場に通用する品質のコーヒーを作ることができるようになりました。その結果、例えば自分たちの畑で採れたコーヒー豆1kgあたり、2011年の場合は1人当たり3.5ドルの収入があります。
パルシックでは、彼らが作った有機栽培のコーヒーの生豆を、従来の1.5倍の価格で、日本に輸入しています。とはいえ、彼らの生活はまだまだ苦しい状態です。パルシックはさらに、インドネシア占領時代とそれに続く動乱期に手入れされず老朽化したコーヒーを植替えた り、技術指導や苗木の育成、機材の提供などを協力しています。また、女性たちの生計向上に向けて、食品加工支援も行っています。 コーヒー作りを支えながらも、コーヒーだけに依存しないで良いような農業の多角化を目指しています。
-----------------------------------------------------------------------------
★ 東ティモールのコーヒーが美味しい理由 ★
1. シェードツリー栽培で自然環境に配慮
木の根元に日光が当たらないよう、シェードツリー(日陰樹)と一緒に植えています。この方法は、多様な樹木が生い茂り木々の 落ち葉が肥料となって森が保たれるので、豊かな自然環境の中で栽培することができます。
2. 収穫は、ひと粒ひと粒、完熟チェリーだけを大切に収穫
直射日光を嫌うコーヒーの木を守るシェードツリーの下で、毎年5月頃にコーヒーの実が赤く色づき始めます。6月頃になると、農民たちは赤く完熟したコーヒーの実だけを、ひと粒ずつ手で丁寧に収穫していきます。
3. 山水を使ったフルウォッシュド精製
山から引いた新鮮な水を使います。果肉と種を分離させたら、発酵。24時間じっくりと熟成させます。その後、水洗いでしっかりとぬめりを取り、果肉をきれいに取り除きます。
4. さんさんと降り注ぐ陽の下で天日干し
東ティモールの人びとは自国を、日が昇る場所「ロロサエ」と呼びます。カフェ・ティモールは、ロロサエで太陽の光をふんだんに浴び、約2週間、天日干しして、できあがります。
5. ひと粒ひと粒、ハンドピック
収穫時や収穫後、天日干しの時にも選別していますが、最後、袋に入れる前にも改めて、虫食い豆などの欠陥豆を丁寧に手で選別しています。こうした丁寧な作業を経ることで、良質の豆が日本へ届けられています。
-----------------------------------------------------------------------------
★ 簡単な焙煎方法 ★
必要なもの
・銀杏煎り器(販売中です)
・カセットコンロ
・トレイ(冷ます用)
・うちわor扇風機(冷ます用)
1、銀杏炒り器に250gのコーヒー豆を入れます。入れすぎると焼きムラが出やすくなります。
2、カセットコンロで中弱~中火にかけて、焼きムラができないよう、銀杏炒り器を振り続けます。銀杏炒り器が炎から遠ざかると生焼けになってしまうので、なるべく近づけて丹念に豆が上下左右にひっくり返るように振ってください。
5分くらいで豆が黄色くなってきたらいいペース、いい火加減、いい距離感です。
3、豆がパンッパンッと弾ける音(イチハゼと呼ばれています)がし始めたら、より一層焦げないように注意して振り続けます。
4、イチハゼが少し収まり、次は豆の表面がパチパチと小さく弾ける音(ニハゼと呼ばれています)がし始めたら、豆の焼き色を確認し、あとはお好みの焼き加減でトレイに広げます。
焙煎時間が全部で8~15分くらいで終わるのがベストです。あまり早すぎると中まで火が入らず、逆に時間をかけすぎると味が抜けてしまいます。
5、トレイに広げた豆をうちわや扇風機で冷まします。早く冷ますことで甘みが増します。冷めたら密封容器に入れて保存してください。
焙煎から日が立つごとに味わいが変わってきます。一般的には3日目が一番おいしいと言われます。
-----------------------------------------------------------------------------
★ おいしいコーヒーの淹れ方 ★
1、豆のひき方、抽出温度と時間
・豆を細かく挽くと味が早く出ますが、苦味が強く出やすくなります
・豆を少し荒く挽いたほうが甘味やコクを抽出できますが、蒸らし工程が重要になります。
・温度が高すぎると苦味が強く出ます。80-85℃が適切だと思います。
2、フィルターと抽出方法の違い
・ペーパーフィルター 微粉が落ちず、オイルが吸収されるため、クリアですっきりとした味のコーヒーになります。
・ステンレスフィルター 微粉が落ちますが、オイルも抽出され、コクを感じるコーヒーになります。メッシュの細かさや数によって、抽出速度のコントロールが難しい場合があります。
・ネルフィルター 微粉も落ちず、オイルも抽出され、コクを感じるコーヒーになります。綿などの布製なので洗って何度も使えますが、管理に手間がかかります。
・フレンチプレス 微粉が落ちますが、オイルも抽出されます。フィルターを使ったドリップ方式では味のコントロールができますが、技術が必要です。フレンチプレスでは温度と抽出時間さえ守れば、誰でも安定した味のコーヒーが抽出できます。
3、私のドリップ方法
・少し粗目に引いた豆(2人前26g)をフィルターにセットし、85℃のお湯を豆全体に点滴し(ポタッポタッとお湯を点で落とし続ける)、コーヒーがポット落ち始めたら、約1分待ちます(蒸らし)。
・豆の中心にゆっくりとお湯を注ぎます。少しずつ500円玉を描くように範囲を広げ、コーヒーが溢れない程度に休んで、泡が浮いてくるようにお湯を注ぎます。
・200~300ccくらい抽出したら、フィルターを下ろし、400ccくらいまで加水して濃さを調整します(お好みで)